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カメムシ高温で発生増、長期化

    今年も、カメムシの大量発生が稲作農家に深刻な影響を与えています。特にクモヘリカメムシやアカスジカスミカメなどが出穂期の稲を吸汁し、斑点米の発生につながることで、米の品質や販売価格が大きく低下します。これらの害虫の発生要因には、気候変動による気温の上昇や、耕作放棄地の増加などが挙げられ、今後も発生リスクの高まりが懸念されています。

    防除対策としては、従来の水田周辺の除草や早期の発生確認が基本ですが、近年はドローンを活用した防除が注目されています。ドローンは短時間で広範囲に農薬を散布でき、人手不足の農家にとっても有効な手段です。特にカメムシの飛来が多い周辺部を重点的に散布することで、効果的に被害を抑えることが可能です。また、ドローンは圃場全体を均一に散布できるため、薬剤のムラが少なく、環境への負荷も軽減できます。

    ドローンによる防除作業は「あさひドローンサービス」にお任せください。

    参考記事

    ■ カメムシ防除に使用される主な農薬(ドローン散布対応)

    1. スタークル顆粒水和剤(有効成分:ジノテフラン)

    • 特徴:浸透性が高く、速効性と持続性を併せ持つ。
    • ドローン適応:水に溶けやすく、ドローンによる散布にも適している。
    • 適用害虫:クモヘリカメムシ、アカスジカスミカメなど。

    2. トレボン乳剤(有効成分:エトフェンプロックス)

    • 特徴:接触毒と摂食毒を併せ持ち、速効性あり。
    • ドローン適応:希釈液として使用でき、散布ムラが少ない。
    • 適用害虫:カメムシ類全般。

    3. プレバソンフロアブル5(有効成分:クロラントラニリプロール)

    • 特徴:広範囲の害虫に効果、長い残効性が特徴。
    • ドローン適応:希釈時の安定性が高く、均一散布が可能。
    • 適用害虫:稲のチョウ目害虫中心だが、混用で防除範囲を広げられる。

    4. フルスウィング顆粒水和剤(有効成分:ピリフルキナゾン)

    • 特徴:カメムシに特化した比較的新しい農薬。速効性と残効性を両立。
    • ドローン適応:散布適性が高く、少量散布でも効果が見込める。